檳榔子(ビンロウジ)

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【生薬名】檳榔子 ヨミ:ビンロウジ

生薬の有効な駆虫薬として重要である。

【基 原】

名医別録の中品に収載。シュロ科 Palmae 檳榔 Areca catechu L. (ビンロウジユ)の成熟種子。鶏卵状にとがった球形をしているのを尖檳・鶏心檳榔ともいう。

【性 味】

味は辛・苦、性は温。(帰経:胃・大腸経)

【主成分】

arecoline C8H13O2N などのアルカロイド・condensed-tannin ・一種の紅色素(檳榔紅)

【臨床応用】

生薬分類は行気薬。中薬の効能は殺虫、消積、行気、利水。多種の腸管内の寄生虫に使用する。食積気滞による腹部膨満感、便秘および下痢、裏急後重などに用いる。また、水腫、脚気腫痛などにも使用する。

【用 量】

6〜12g、外用適宜。

【規 格】100 g

【産 地】中国

【コメント】

虫駆除には煎剤を冷やして服用した方が副作用が少ない。また、煎じる前に生薬を水に長時間つけてから、使用するほうがよく効く。

※取り扱い上の注意

1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。

2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。

3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。

※上記内容は情報として掲載しております。

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