【生薬名】白芷(白シ) ヨミ:ビャクシ
感冒頭痛に使用する。とくに前額部の痛みに適している。また、産前産後の感冒頭痛にも適している。
【基 原】
神農本草経の中品に収載。セリ科 Umbelliferae 興安白し Angelica dahurica Benth. Et Hook. (ヨロイグサ)などの根を乾燥したもの。
【性 味】
味は辛、性は温。(帰経:肺・胃経)
【主成分】
angellicin C17H18O7 ・ angelicol C17H16O6 ・ angelicotoxin など
【臨床応用】
生薬分類は、辛温解表薬。中薬の効能は解表、去風燥湿、消腫排膿、止痛。外感風寒、頭痛、鼻塞に用いる。化膿しているがまだ潰れていない瘡、癰を消散させ、すでに潰れている瘡、癰を排膿する。婦人の寒湿による帯下に用いる。
【用 量】
3~9g、外用適宜。
【規 格】100 g
【産 地】中国
【コメント】
白しははげしい燥性があり、発散作用が強いので、血虚による頭痛には用いないほうがよいとされている。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
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