【生薬名】牡丹皮 ヨミ:ボタンピ
消炎・降圧に用いる。眼底の動脈硬化・血管痙攣・眼底出血などにも用いる。
【基 原】
神農本草経の中品に収載。ボタン科 Paeoniaceae 牡丹 Paeonia suffruticosa Andr. (ボタン)の根皮を乾燥したもの。外側のコルク層を剥除したものを粉丹皮という。
【性 味】
味は苦・辛、性は微寒。(帰経:心・肝・腎経)
【主成分】
paeonol C9H10O3 ・ benzoic acid ・ phytosterol ・ tannin など。
【臨床応用】
生薬分類は清熱凉血薬。中薬の効能は清熱涼血、活血散オ。温熱病で熱入血分による発斑疹、および血熱妄行による吐血、衄血証に用いる。退虚熱の効能を持つので、温熱病の後期に、陰分伏熱による発熱、あるいは夜間になると発熱するが朝には解熱するもの、あるいは陰虚内熱証に用いる。血滞による無月経、生理痛あるいは腹腔内腫瘍、打撲捻挫による内出血にも用いる。
【用 量】
6~12g
【生薬名】
【コメント】
血虚または寒がある者、妊娠中、生理の量が多い婦人には用いない。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
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