【生薬名】車前子 ヨミ:シャゼンシ
【別名】オオバコの種子
消炎・利尿・止瀉薬として、夏季の下痢・眼疾・膀胱炎・血尿などに応用し,また鎮咳、去痰薬としても用いられる。
【基 原】
神農本草経の上品に収載。オオバコ科 Plantaginaceae 車前 Plantago asiatica L. (オオバコ)の成熟種子を乾燥したもの。
【性 味】
味は甘、性は寒。(帰経:肝・腎・小腸・肺経)
【主成分】
plantenolic acid C5H803 ・コハク酸・粘液質・少量のビタミンA様物質
【臨床応用】
生薬分類は利水滲湿薬。中薬の効能は、利水通淋、止瀉、清肝明目、清肺化痰。車前子は性味が甘寒瀉痢、利水のほか、清熱もでき、水腫、淋病を治療する常用薬。車前子は利水湿でき清濁を分け止瀉し、清肝明目の作用があるので、暑湿による下痢や、目赤、角膜混濁、白内障などの眼疾患に用いる。また、清肺化痰作用があるので、肺熱咳嗽、痰が多いなどに用いる。
【用 量】
3〜15g、湯剤にするときは布に包んで煎じる必要がある。
【規 格】100 g
【産 地】中国
【コメント】
妊婦は使用禁忌。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
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