【生薬名】細辛 ヨミ:サイシン
慢性気管支炎・気管支拡張などで大量の稀薄な痰がでる咳嗽に用いる。
【基 原】
ウマノハグサ科 Aristolochiaceae 遼細辛 Asarum heterotropoides Fr. Schm. Var. mandshuricum (Maxim.) Kitag. (ケイリンサイシン)の根をつけた全草を乾燥したもの。
【性 味】
味は辛、性は温。(帰経:心・肺・肝・腎経)
【主成分】
methyl-eugenol ・ l -asarinin などからなる精油を含む。ほかに、一種の phenol性物質 C10H10O4 ・ eucarvone C10H14O 、中性結晶性物質 C10H9O3 を含む。
【臨床応用】
生薬分類は辛温解表薬。中薬の効能は去風、散寒止痛、温肺化飲、宣通鼻竅。細辛は、芳香が濃く、顕著な去風、散寒、止痛作用がある。また、外感風寒表証に用いる。温肺化飲や宣通鼻竅の効能があるので、咳嗽と喘息や鼻塞、鼻水が多いときに用いる。
【用 量】
1〜3g、外用適宜。
【規 格】100 g
【産 地】中国
【コメント】
外用の面では、細辛を臍部に貼りつけるとアフタ性口内炎に効果があるとの報告がある。方法は、細辛9〜15gの細辛を水でねって糊剤とし、少量のグリセリンか蜂蜜を加えて布にぬり臍部に貼りつける。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
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