【生薬名】甘草(西北甘草) ヨミ:カンゾウ(セイホクカンゾウ)
緩和、緩解、鎮咳、鎮痛、去痰薬として筋肉の急激な緊張による疼痛等の急迫症状を緩解する。胃痙攣、胃痛、咽喉痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍等にも対応する。
【基 原】
神農本草経の上品に収載。マメ科 Leguminosae 甘草 Glycyrrhiza uralensis Fisch. (ウラルカンゾウ(東北甘草))およびナンキンカンゾウ(西北甘草)の根及びストロンを乾燥したもの。
【性 味】
味は甘、性は平。(帰経:十二経)
【主成分】
glycyrrhizic acid のカルシウム塩とカリウム塩からなる glycyrrhizin (甘味成分)を含む。 Glycyrrihizic acid を加水分解すると glucuronic acid と glycyrrhetic acid を生成する。 Liquiritigenin C21H22O9 ・ glucose ・ mannitol ・ malic acid ・ l - asparagine などを含む。
【臨床応用】
生薬分類は、補気薬。中薬の効能は補脾益気、潤肺止咳、緩急止痛、緩和薬性。咳嗽喘息に用いる。脾胃虚弱、中気不足、息切れ、無力、食欲不振、泥状便などの証に適用する。緩急止痛の作用があり、四肢の攣急の治療に効果がある。
【用 量】
3〜6g
【規 格】100 g
【産 地】中国
【コメント】
甘草には顕著な解毒効果があり癰疽瘡毒、食物あるいは薬物中毒に用いる。甘草を長期間かつ大量に服用すると、浮腫を起こすことがある。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
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