【生薬名】杏仁 ヨミ:キョウニン
止咳平喘の常用薬である。潤肺の方剤には杏仁を必ず使用する。
【基 原】
杏仁は一般に苦杏仁をいう。バラ科 Rosaceae 山杏 Prunus armeniaca L. var. ansu Maxim.(アンズ)の成熟した種子の任を乾燥したもの。
【性 味】
味は苦、性は温。小毒。(帰経:肺・大腸経)
【主成分】
amygdalin C20H27O11N ・ emulsin ・ 脂肪油。 Amygdalin を加水分解するとシアン化水素を生じる。
【臨床応用】
生薬分類は、止咳平喘薬。中薬の効能は止咳平喘、潤腸通便。杏仁には苦泄降気、止咳平喘の効能があるので、配合によって多種の咳喘の治療に用いられる。腸燥便秘に用いる。
【用 量】
3〜12gを煎じて服用。
【規 格】100 g
【産 地】中国
【コメント】
小毒があるので、多量に服用しない。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
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