【生薬名】苦参 ヨミ:クジン
湿疹・皮膚化膿症・女性の陰部掻痒などの皮膚病に対し主として外用するほか、消炎や細菌による下痢、利尿などに内服する。
【基 原】
マメ科 Leguminosae 苦参 Sophora flavescens Ait. (クララ)の根を乾燥したもの。
【性 味】
味は苦、性は寒。(帰経:心・肝・小腸・大腸・胃経)
【主成分】
matrine C15H24ON2
【臨床応用】
生薬分類は、清熱燥湿薬。中薬の効能は清熱燥湿、去風殺虫、利尿。湿熱による黄疸、下痢、帯下、陰痒などの証候に用いる。内服でも外用でもよいが、皮膚掻痒、皮膚化膿症、疥癬、麻風などに用いる。また、湿熱蘊結、小便不利、排尿痛に用いる。
【用 量】
3〜15g
【規 格】100 g
【産 地】中国
【コメント】
苦寒の性質が強いので、肝腎陰虚でも熱象がないときには使用すべきでない。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
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