【生薬名】黄柏 ヨミ:オウバク
【別名】キハダ
苦味健胃薬および整腸薬・消炎性収斂剤として、胃腸炎・腹痛・黄疸・下痢などの症状に用い、また、打撲にも外用する。黄柏末を水で練って湿布を作り、打ち身や捻挫の患部に貼付、もしくは黄柏末と接骨木末を等量混ぜ、水を加えてパスタ状に練ったものをリント布5mmぐらいの厚さに塗り患部に貼付する。
【基 原】
神農本草経の中品に収載。ミカン科 Rutaceae 黄柏 Phellodendron amurense Rupr. (キハダ)、黄皮樹 P. chinense Schneid. のコルク層を除いた樹皮を乾燥したもの。
【性 味】
味は苦、性は寒。(帰経:腎・膀胱・大腸経)
【主成分】
berberine ・ obakunone C26H30O7 ・ obakulactone C26H30O8 ・ dictamnolactone C28H30O9
【臨床応用】
生薬分類は、清熱燥湿薬。中薬の効能は清熱燥湿、瀉火解毒、退虚熱。脾胃虚弱や、肺陰虚による咳嗽、湿熱瀉痢、黄疸、白帯、下肢の腫痛、熱淋に用いる。また、陰虚発熱、骨蒸盗汗および遺精や、瘡癰腫毒、失神にも使用する。
【用 量】
3〜9gを煎じて服用する。外用適宜。
【規 格】100 g
【産 地】中国
【コメント】
苦味健胃薬および整腸薬・消炎性収斂剤として、胃腸炎・腹痛・黄疸・下痢などの症状に用い、また、打撲にも外用する。
黄柏末を水で練って湿布を作り、打ち身や捻挫の患部に貼付、もしくは黄柏末と接骨木末を等量混ぜ、水を加えてパスタ状に練ったものをリント布5mmぐらいの厚さに塗り患部に貼付する。打撲傷には、黄柏末と酢をまぜ練ったものをリント布にぬり患部へ貼り、乾いたら取り替える。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
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