木香(モッコウ)

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【生薬名】木香 ヨミ:モッコウ

腹痛・下痢に対する常用薬である。

【基 原】

神農本草経の上品に収載。キク科 Compositae 雲木香 Saussurea lappa Clarke(インドモッコウ)の根を乾燥したもの。

【性 味】

味は辛・苦、性は温。(帰経:脾・大腸経)

【主成分】

精油・ saussurine ・樹脂・ inulin 。精油の主成分は costus lactone C15H20O2 ・ costusic acid C15H22O3 ・ costol C15H24O ・ α-costene ・ β-costene C15H24 など。

【臨床応用】

生薬分類は、行気薬。中薬の効能は行気止痛、健脾消食、止瀉。脾胃気滞による食欲不振、食滞、腹痛、腹部膨満感、腸鳴、下痢、渋り腹などに使用する。また、脾胃気虚、運化無力による腹部膨満感、食欲不振、あるいは嘔吐、下痢、喜温、喜按、舌苔が白膩などに使用する。

【用 量】

1.5~9gを煎じて服用。丸・散には半量。

【規 格】100 g

【産 地】中国

【コメント】

腹痛・下痢に対する常用薬である。木香の性味は辛温香燥であるので、陰虚火旺のものには使わない方がよい。

※取り扱い上の注意

1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。

2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。

3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。

※上記内容は情報として掲載しております。

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