【生薬名】黄連 ヨミ:オウレン
消炎苦味健胃鎮静薬として、充血または炎症があって、心中煩し、悸し、精神不安、心下部の痞え、吐下、腹痛、出血などの症状をあらわすものに応用する。
【基 原】
神農本草経の上品に収載。キンポウゲ科 Ranunculaceae 黄連 Coptis chinensis Franch. の根茎を乾燥したもの。このほか雲連 C. teetoides C.Y. Cheng (ウンナンオウレン)も用いる。
【性 味】
味は苦、性は寒。(帰経:心・肝・胆・胃・大腸経)
【主成分】
berberine C20H19O5N ・ coptisine C19H15O5N ・ palmatine C21H23O5N ・ woorenine C20H17O5N
【臨床応用】
生薬分類は、清熱燥湿薬。中薬の効能は、清熱燥湿、瀉火解毒。腸胃湿熱による下痢、赤痢、嘔吐などの病証に用いる。また、心火亢盛による煩躁、不眠、血熱迫行による吐血、衄血、血便などにも使用する。耳目腫痛は外用する。
【用 量】
1.5〜9g、外用は適宜。
【規 格】100 g
【産 地】中国
【コメント】
黄連は、苦寒性が強いので長期間服用すると胃腸障害を起こす。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
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